はじめに

このサイトの説明と京都の略歴

画像 Peter 111 京都三大祭りの一つ、時代祭。

大人の修学旅行 ―教科書を持って京都に行く

ブラタモリをみていて思うのが、旅行を楽しむのはお金でなく教養だよなぁということ。その土地のことや名産や歴史的建造物が分からないと、ただただ疲れるだけ…下手したら旅館からでないこともある。夫はその典型で、温泉でサウナにずっと入ってたりする…。体験したいことが何かって大事だよな。

— ふるりまま(カルテット最高だな) (@FururiMama98) 2017年1月3日

このツイートに触発されて、ほぼ中学校の修学旅行以来の関西方面一人旅に行くことにした。修学旅行はとても退屈で、班のみんなで PSPのモンハンを夜通しやったことくらいしか思い出にないけれど、一人なら誰にも邪魔されず自分なりの旅行ができそう。 あの時は(今もだけど)歴史大嫌いでなにも知識が無かったし、「古代人の暮らしぶりがわかって何が楽しいんだ」と思っていた(今もだけど)ので 本来の楽しみ方ができなかったんだと思う。

京都は日本の観光地としては大メジャーなので、旅行ガイドもたくさん出ているしお土産・宿・写真を撮る場所どれにも困らない。 ただ今回は先ほどのツイートに触発されての旅行なので、「この際いっそ教科書知識をいっぱい入れれば十分じゃね?」という感じで あらかじめ真面目に勉強してから旅行することにした。もちろんブラタモリに触発されてなので、ありがちなスポットには一切こだわらない。 あくまでも歴史のお勉強の一貫として京都に行っても十分楽しめるんだぜってことを検証してみた。 先に結論を言っておくと、この程度の調査で十分楽しめたよ。もっと調べておくべきだったこととか、調査不足で失敗したこともいくつかあったけど。


調査開始前の段階で、私が京都について知っていたこと・イメージは

くらいで、実にひどいものだ。。おそらくだけど、京都が舞台になっている歴史上の出来事はもっとたくさんあったはず... せめて高校受験のレベルくらいまでは持って行きたいところ。なお私は歴史上の人物については全く興味が持てないので、専ら街作りとか建造物とか文化とか そのカテゴリに絞って勉強した。誰がやったかが大事なんじゃなくて、どうなったか・何をしたかが大事なんだよ.. と個人的には思う。 このサイトはその記録です。予習していった内容が3割、帰ってから調べた内容が7割くらい。 皆さんには行く前に・または現地でそれを見ながら読んでいただけたらありがたいです。

京都の略歴

最初に、現在の京都市街の地図を載せておく。今回まわりきれたのはだいたい地図の範囲内くらい。 地図を見て現時点でわかることは、道が碁盤の目のようになっていることと、川が通っていることと、周囲を山に囲まれていること、、などかなぁ。


歴史嫌いの人にとって、年表ほどなるべくなら見ずに済ませたいというものはない... けど許して、年表を使った方がわかりやすく説明できるんだ。 超ざっくり書くから我慢して。

時代 できごと
太古の昔
  • 旧山城湖が徐々に干上がって陸地になる
とても昔
  • 平安京ができる
  • 平安京の右京(西側)が寂れる
  • 福原京へ遷都・鎌倉に政治の中心が移る
やや昔
  • 室町を中心として室町幕府ができる
  • 東山文化の成立
  • 応仁の乱で京都市街のかなりの部分が焼ける
  • 室町幕府が滅びる 上京(北側)は織田信長によって焼かれる
  • 豊臣秀吉による都市改造
  • 江戸を中心として江戸幕府ができる
  • 二条城や京屋敷ができる
割と最近
  • 蛤御門の変 京都市街のほとんどが焼ける
  • 東京遷都
  • 京都策の実施 鉄道が通る
  • 京都に市制施行

京都の始まりを平安時代の平安京だとすると、1200年以上の歴史がある都市だということになる。 その間幕府が鎌倉や江戸に移ったり朝廷が南北朝に分かれたりしたし、何度も大火に遭って 市街地が燃えたりしたけれど、なんだかんだで(いや、調べると結構な努力があったみたいだけど) 京都は何度も復興し世界有数の観光都市になっているところは結構すごい。 あと、作られた時代が全然違う建物がすごく近くにたくさん建っているということも見どころの一つ。

京都市街はもともと平安京をベースにして発展したんだろうなと言うことは正直もともと少し知っていた。 ところがちゃんと調べると、名残は多いとはいえ結構街路やら建物やらは変化している。 当たり前だけど現在の京都市は紛れもなく現代の日本にある大都市の一つだ。だから平安京をベースにして、 現在までどんな変遷をたどってきたかは知っておきたかった、というのはこのページのテーマの一つである。

脚注

  1. 見出し画像は、作者 Peter 111 コモンズ からお借りしました。